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【株式会社メガハウス】身近な「オセロ」から、誰もが楽しめる工夫を考える

株式会社メガハウス様_インタビューサムネイル

写真左から:禰冝田さん、木村さん

オセロをはじめ、私たちの身近にある「遊び」には、実はさまざまな工夫が込められています。

「誰もが楽しめるためには、どんな工夫ができるだろう?」

そんな問いをきっかけに、身近なオセロを題材として、ユニバーサルデザインやさまざまな立場の人の視点について学ぶ授業を届けているのが株式会社メガハウスの禰冝田さんです。今回は、この出前授業に込める想いや取り組みについてお話をうかがいました。

想いを語ってくれた人

株式会社メガハウス
経営企画部 デピュティゼネラルマネージャー

禰冝田 玲子(ねぎた れいこ) さん

経営戦略や広報、新規事業、サステナビリティ推進など幅広い分野で全社横断的な施策を推進。子ども向け教育プログラムの企画・運営にも携わっています。

身近な「オセロ」から学ぶ、ユニバーサルデザイン

株式会社メガハウス様01

ー はじめに、御社の事業内容についてご紹介いただけますか?

株式会社メガハウスは1962年設立。
事業内容はキャラクターIPを活かしたフィギュアや、パズル、ボードゲームなどのトイ、玩具菓子など幅広い商品の企画・開発および製造・販売です。
自分たちの『好き』やユーザーの『好き』にとことん向き合って、商品・サービスをクリエイトし、遊びの発想と精密な造形技術で世界中の多様な世代に楽しさと感動を提供してきました。
近年では、環境配慮や知的財産の保護、コミュニティとの共創などサステナブルな取り組みも推進しています。

ー どのような出前授業を提供されていますか。

オセロで学ぶユニバーサルデザインってなに?

本プログラムは、身近な遊びであるオセロを通じて、ユニバーサルデザインと課題発見・解決のプロセスを学ぶ授業です。わかりやすい動画と、「オセロ」の実物を活用することで、子どもたちが楽しみながら主体的に学びを深められる構成となっています。
また、本プログラムは講師派遣型ではなく、先生が授業を実施いただく「教材提供型」として、指導案・スライド・動画・ワークシート・教材を一式提供しています。

株式会社メガハウス様02
教材の「一体オセロ」は、マス盤面に回転式のオセロ石を内蔵した一体型オセロ。
黒石の面には凸、白石の面には凹があり、触覚で石の面を判別できるユニバーサルデザインです。

ー 具体的な内容や特長などについて、もう少し詳しく教えていただけますか?

身近な遊び「オセロ」を題材に、ユニバーサルデザインについて考え課題発見・解決のプロセスを学ぶことができます。また、意欲・自制心・楽観性・忍耐力・思いやり・コミュニケーション力など非認知能力を育むことも期待できます。
なお、授業進行に必要な学習指導案、授業進行用PowerPointデータや授業進行用動画、児童用のワークシートデータなど提供いたしますので先生の授業準備のご負担は最小限で授業を行えます。

本プログラムは、45分×2コマの構成とし、段階的に学びを深められる流れとしています。
まず、オセロに関するクイズを通じてルーツや発想の背景を学び、興味関心を喚起します。次に、オセロの特長とユニバーサルデザインを結び付けながら、多様な視点や考え方への理解を促します。その上で、「誰もが楽しめる」というテーマのもと、新たなルールやデザインを考案し、利用者視点での発想力を育みます。最後に、発表と意見交換を通じて気づきを共有し、学びを定着させます。
なお、説明動画は子どもたちが主体的に興味を持てるよう、親しみやすいキャラクターの「オセロ博士」がナビゲートする形式とし、楽しみながら理解を深められる工夫を散りばめています。

ー 御社が出前授業を始めたきっかけや背景を、ぜひお聞かせください。

2024年、子どもに向けた商品・サービスを展開する株式会社メガハウスは、自分たちらしいサステナブルな取り組みとして、未来を担うかけがえのない宝物である子どもたちの教育を支援するプログラムの開発に初めて取り組みました。
小学生向けの授業プログラムを開発するにあたり、国内ではルールの説明をする必要が無いほど認知度の高いオセロを題材といたしました。

オセロは1973年の発売以来、子どもたちを含む多くのユーザーに親しまれており、「一体オセロ」はユニバーサルデザインを取り入れた商品として、視覚障害のある方からも高く評価いただいていることから、たくさんの子どもたちに楽しく学んでいただけることを期待してスタートしました。

遊びを通して育む、自分で考え、相手を思いやる力

ー よりよい授業を届けるために大切にしていることや工夫があれば教えてください。

本プログラムは先生方がそれぞれの授業や子どもたちの実態に合わせて柔軟に活用いただくことができます。
実際に導入いただいた学校では、動画を部分的に活用しながらPowerPoint資料を中心に進行されたり、子どもたちの反応に合わせて発表や意見交換の時間を長く取ったりと、各校でさまざまな工夫をしていただいています。

その結果、授業後に家庭でユニバーサルデザインについて話題にしたり、身近なユニバーサルデザインを自主的に見つけて先生に報告したりするなど、学びが教室の外へと広がっているという声も伺っています。こうした子どもたちの主体的な学びにつながっていることを、大変うれしく感じています。

ー 出前授業に携わることのやりがいや魅力は何ですか?

子どもたちが身近なオセロをきっかけに学びに興味を持ち、主体的に取り組む姿に触れられる点に大きな魅力を感じています。
また、2024年度から本プログラムを実施いただいた先生方へのアンケートでは、80%以上が「大変満足」「満足」と回答してくださり、教育現場における有用性や満足度の高さを実感しています。
こうした評価や現場の声をもとに改善を重ねながら、より実践的で活用しやすい学びとして広がっていく点にもやりがいを感じています。

ー 印象に残っている授業やエピソードがあれば、ぜひお聞かせください。

実施校の先生方からは、「遊びを通じて学べるため、子どもたちが前のめりで取り組んでいた」「オセロをきっかけにユニバーサルデザインが身近になった」「授業後も自主学習に取り組む児童が多かった」といった声をいただいています。
単なる知識の習得にとどまらず、子どもたちの関心や行動の変化につながっている点に、本プログラムの価値を感じています。

また、実際に複数の学校でご活用いただいている様子を拝見した際、先生ごとに本プログラムの活用方法が大きく異なっていたことが非常に印象に残っています。想定通りにご使用いただいているケースもあれば、PowerPoint資料を大きくアレンジし独自のページを追加されているケースもありました。
先生方の教育方針は様々ですが、教材を自由度の高い構成にしたことで、それぞれの方針に応じた活用が可能になっていることを確認でき、非常に安心したことを覚えています。

ー 禰冝田さんにとって、出前授業はどのような存在ですか?

弊社のプログラムは出前型の授業ではなく、教材提供型のプログラムですが、おもちゃが持つ価値を教育という形で発揮し、その新たな可能性を広げていく取り組みだととらえています。
遊びを通じて学びにつながる体験を届けることで、子どもたちの成長に貢献できる貴重な機会だと感じています。
また、活動を通じて、おもちゃには楽しさを提供するだけでなく、多様な人が使いやすい工夫や配慮について考えるきっかけを生み出す力があることを改めて実感しました。ユニバーサルデザインのオセロを題材に、相手の立場や感じ方の違いに目を向ける機会になれば嬉しく思います。

遊びの可能性を広げ、子どもたちの学びへ

株式会社メガハウス様03

ー 今後、出前授業をどのように続けていきたいとお考えですか?

本プログラムについては、授業後のアンケートや視察結果を踏まえた継続的なブラッシュアップを重ね、現在の形へと発展してまいりました。今後も長期的かつサステナブルな活動として継続していくことを目指しております。

ー 子どもたちに届けたいメッセージをお願いします。

子どもたちには、意欲や向上心、忍耐力、コミュニケーション力といった、数値化が難しい「非認知能力」を育んでもらえたら嬉しく思います。
こうした力は、教育現場においても「主体的に学習に取り組む態度」として重視されていると聞いており、これからの社会の中でさまざまな人と関わりながら生きていくうえで大切な力だと感じています。

本プログラムでは、オセロやユニバーサルデザインを題材にしながら、子どもたちが自ら考え、意見を交わし、自分なりの答えを見つけていく学びの機会を提供しています。
この学びが、身近なことに興味や関心を持つきっかけとなったり、相手の立場を考える視点を育んだりする機会になれば嬉しく思います。

ー 日々教育現場でご活躍されている先生方へ、何かひとこといただけたらと思います。

日々子どもたちに向き合い、学びを支えていらっしゃる皆様に心より敬意を表します。
本プログラムでは、非認知能力の育成を目的としたさまざまな工夫を取り入れており、子どもたちの意欲や思考、コミュニケーションといった内面の力を引き出すことができるよう設計しています。
また、先生方から寄せられるご意見や活用事例は、私たちにとっても貴重な学びとなっています。今後も現場の声を大切にしながら、子どもたちの豊かな学びにつながるプログラムを目指していきたいと考えています。

ー 最後に一言お願いします。

本プログラムが、学校現場における新たな学びの一助となれば幸いです。現場のご意見を大切にしながら、より実践的で使いやすい内容へと磨き続けてまいります。先生方や子どもたちにとって価値のある学びの機会となるよう、これからも取り組んでまいります。

まとめ

身近な「オセロ」を入口に、ユニバーサルデザインについて学び、さまざまな立場の人の視点から「誰もが楽しめる」工夫を考える株式会社メガハウスの授業。オセロの特長を知るだけでなく、新しいルールやデザインを考え、発表することで、自分なりのアイデアを形にしていきます。
友だち同士で気づきや感想を共有しながら、さまざまな視点や考え方に触れられることも、この授業の特長です。

禰冝田さん、ありがとうございました!
株式会社メガハウスの出前授業の詳細はこちらからご覧ください。

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